千葉県教育委員会は、国の文化審議会答申を受け、３つの国指定史跡の追加指定を発表しました。

一つ目は富津市の「内裏塚古墳群」で、既存の内裏塚古墳に加え、周辺の７基の古墳が追加指定され、名称も変更されました。6世紀前葉から7世紀にかけて築造されたこれらの古墳は、地域首長の動向やヤマト政権との関係を解き明かす重要な手がかりとなるものです。

二つ目は船橋市の「取掛西貝塚」です。縄文時代早期前葉の集落跡で、関東最大級の規模を誇ります。追加指定された区域は、この集落の生業や精神文化を理解する上で貴重な情報を提供すると期待されています。

三つ目は袖ケ浦市の「山野貝塚」です。縄文時代後期から晩期の馬蹄形貝塚で、東京湾東岸における大型貝塚群の最南端に位置し、その形状がよく保存されている点が注目されています。

いずれも追加指定により、史跡の範囲が拡大され、より詳細な調査・研究が可能となります。古代の歴史に興味のある方は、ぜひこれらの史跡を訪れて、豊かな歴史に触れてみてください。 千葉県の歴史を深く知る絶好の機会です。