千葉県は、想定される最大規模の高潮による浸水リスクを明らかにするため、千葉東沿岸の高潮浸水想定区域を公表しました。これは「水防法」に基づくもので、室戸台風級の中心気圧と伊勢湾台風級の半径・移動速度を持つ台風を想定したシミュレーション結果に基づいています。

シミュレーションでは、堤防決壊なども考慮した最悪のシナリオを想定。その結果、約177平方キロメートル、21市町村に及ぶ広大な地域が浸水する可能性があることが判明しました。浸水深や浸水継続時間も示された図面が、県ホームページで公開されています。

県は、この情報を基に各市町村と連携し、高潮対策を進め、高潮ハザードマップの作成などを支援していくとしています。 東京湾沿岸の浸水想定区域（約236平方キロメートル、15市町）と比較しても、千葉東沿岸の浸水リスクの大きさが分かります。 この公表は、地域住民の防災意識向上と、効果的な避難計画策定に役立つ重要な情報となるでしょう。 詳細な浸水想定区域図は、千葉県ホームページから確認できます。 ご自身の居住地域が浸水想定区域に含まれているか、ぜひご確認ください。