佐賀県小城市立晴田小学校で、6月16日、5年生を対象に「田んぼダム」の出前講座が開催されました。これは、大雨時に水田に一時的に雨水を溜めることで洪水被害を軽減する「田んぼダム」の仕組みを子どもたちに理解させるための取り組みです。

講座では、調整板を設置した田んぼと設置していない田んぼを比較した模型を用いて降雨を再現。子どもたちは、調整板によって水位がどのように変化するかを興味深く観察しました。さらに、実物の排水桝に調整板を設置する様子を見学し、田んぼダムの仕組みを具体的に理解しました。

子どもたちは、田んぼが普段は見えないところで私たちの街を守ってくれていることに驚き、農家の方々の協力によって災害リスクを減らす「田んぼダム」の重要性を認識しました。 講座を通して、田んぼダムが地域防災に貢献する仕組みを学ぶとともに、地域社会への貢献を理解する貴重な機会となりました。

今後、この出前講座は、田んぼダムの普及と理解促進に繋がるよう、継続的に実施される予定です。 小さな調整板が、大きな役割を果たす「田んぼダム」の仕組みは、未来の防災意識を高める上で重要な教育テーマと言えるでしょう。