相模原市鳥屋猟区：100年続く狩猟の歴史と自然保護の取り組み

相模原市鳥屋猟区は、大正10年設立の長い歴史を持つ狩猟区域です。2995ヘクタールの広大な早戸川流域などに位置し、ニホンジカ、イノシシ、キジなど多様な鳥獣が生息しています。

当初は豊富な狩猟資源で知られましたが、戦後の乱獲や環境変化により、一時的にシカの個体数が激減、その後増加し、現在では個体数調整のための狩猟が実施されています。

現在、相模原市が管理し、昭和42年設立の鳥屋鳥獣保護協会が運営を担っています。入猟は11月15日から2月末日までの土日祝日（元日を除く）に行われ、1人1日6300円の入猟承認料が必要です。ニホンジカやイノシシ猟は組猟が原則です。

近年は入猟者数も増加傾向にあり、令和6年度は196人でした。鳥屋猟区は、狩猟の適正化と鳥獣保護の両立を目指し、安全で秩序ある狩猟、自然環境の保全、そして狩猟文化の継承に貢献しています。 経験豊富なハンターによる指導体制も整っており、狩猟技術の向上やマナー遵守にも力を入れています。 詳細な情報や狩猟手続きについては、相模原市緑区役所区政策課にお問い合わせください。