吉崎の歴史を紐解く鍵！願慶寺文書、市指定文化財に

あわら市指定文化財となった「願慶寺文書」は、室町時代から昭和時代にかけての貴重な歴史資料です。

この文書群は、願慶寺の由来や、本山東本願寺との関係、門徒に関する565点もの記録で構成されています。

願慶寺は、蓮如上人の弟子である祐念に遡り、吉崎御山の御堂建立に深く関わりました。御堂破却後も吉崎惣道場として重要な役割を果たし、後に「願慶寺」の寺号を下附され、「吉崎御坊願慶寺」と称されるようになりました。

願慶寺文書からは、寺院の変遷だけでなく、江戸時代の日記なども含まれており、当時の地方における有力真宗寺院の経営実態を知る上で、非常に価値のある史料となっています。