愛知県の県産木材利用促進：公共施設から啓発活動まで、多角的な取り組みを紹介

愛知県は、「木材利用の促進に関する基本計画」に基づき、県産木材の利用促進に積極的に取り組んでいます。2024年度の取り組みは多岐に渡り、公共施設や公共工事への県産木材の積極的な活用が目立ちます。

具体的には、STATION Ai、県営住宅、愛知国際アリーナ、県立春日井高等学校など、様々な公共施設の建築・改修に県産木材が使用されました。また、公園緑地整備事業においても、休憩所やトイレなどの建設に県産木材が用いられています。

さらに、県庁内の備品として木製配席図表示板やパンフレットスタンドなどを導入するなど、庁舎内での木材利用も推進。県産木材を利用した賞状や認定証の発行も行われています。

人材育成面では、「AICHI WOODY AWARD 2024」を開催し、木造建築物の設計アイデアを募集することで、木材利用の可能性を広げる試みも実施されました。

普及啓発活動として、イベントへの参加や「あいち木づかいブック」の配布、ワークショップの開催など、県民への啓発にも力を入れています。情報提供として、「あいち暮らしっく」への掲載やエシカル×あいちポータルサイトでのコラム掲載も行われています。

技術開発面では、紫外線硬化樹脂を用いた木材表面の硬質化技術の開発にも取り組んでおり、県産木材の利用範囲拡大を目指しています。これらの取り組みを通じて、愛知県は県産木材の利用拡大と林業の振興に貢献しています。