北海道 小樽市  公開日: 2020年10月09日

江戸~明治の「海のシルクロード」北前船:小樽に残る繁栄の足跡

北前船は、江戸中期から明治中期にかけて日本海を往復し、各地で商品を売買した商船です。大阪から北海道を1往復するだけで巨額の利益を得ることができ、才覚と努力で財を成すチャンスがありました。

北前船は物だけでなく、食文化や民謡も運び、全国各地にその影響を残しました。小樽市には、当時の繁栄を偲ばせる貴重な遺産が数多く残されています。

例えば、「日和山」は船乗りが出港前に天候を占った場所であり、灯台も設置されました。また、恵美須神社や龍徳寺などに奉納された「船絵馬群」は、航海の安全を祈願した鮮やかな北前船の絵で、歴史資料としても重要です。

北前船主や船乗りたちに親しまれた料亭「旧魁陽亭」、海陸輸送の拠点だった「旧右近倉庫」「旧広海倉庫」「旧増田倉庫」、そして木骨石造の「旧大家倉庫」「旧小樽倉庫」なども、当時の繁栄を物語る小樽市指定歴史的建造物です。

さらに、航海の安全を祈願した「住吉神社奉納物」、商いやまちの様子を記した「西川家文書」、北前船の姿を写した「北前船関係古写真」なども、小樽市総合博物館運河館などで見ることができます。
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北前船って、単に物を運ぶだけじゃなくて、文化も運んでいたんですね。特に小樽に残る遺産を見ると、当時の人々の暮らしや願いが伝わってくるようで、ロマンを感じます。船絵馬群とか、想像するだけでワクワクしますね。

へえ、そういう見方もあるんですね。文化も運んでいたというのは、なるほどなと思いました。確かに、昔の建物や絵馬を見ていると、ただの歴史の教科書じゃなくて、生きていた人たちの息遣いが感じられる気がします。小樽、一度行ってみたいなあ。

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