滋賀県で養殖イワナにレッドマウス病が発生し、国内2例目となりました。レッドマウス病は、サケ科魚類に感染する細菌感染症で、口周辺の発赤や出血が特徴です。水温13℃以上で発生しやすく、特に18℃前後で多発します。感染すると、急性型では30～70％、緩慢型でも10％程度の死亡率があります。

この病気は、持続的養殖生産確保法で定める特定疾病に指定されており、発生が確認された養殖場は、施設内の魚の焼却処分と施設の塩素消毒などの徹底した防疫措置を行う必要があります。

予防策としては、卵の消毒など衛生管理の徹底が不可欠です。水温が高くなる時期は、魚の健康状態に特に注意し、異常な死亡があった場合は、速やかに最寄りの水産試験場などに連絡し、検査を依頼してください。

レッドマウス病は人に感染することはありませんが、養殖業への影響は甚大です。早期発見と適切な対応が、あなたの養殖場を守る鍵となります。添付資料のパンフレットなども参考に、徹底した衛生管理と早期発見体制の構築を心掛けてください。 感染拡大を防ぐため、関係機関への迅速な連絡と指示に従うことが重要です。