挫折を乗り越え、輝きを取り戻した水泳選手！寺村真美子選手、障スポ2冠達成の軌跡

「わたSHIGA輝く障スポ」水泳競技、身体2部25m自由形・バタフライで優勝した寺村真美子選手（湖南市在住）の活躍を取材しました。

寺村選手は、幼少期から水泳に親しみましたが、22歳で骨巨細胞腫を発症し、右膝の複雑骨折、人工関節置換手術を経て、一時は水泳から離れざるを得ませんでした。しかし、30歳で障スポへの参加をきっかけに競技に復帰。2007年、2017年には全国障害者スポーツ大会で大会新記録を樹立しました。

コロナ禍で再び水泳から離れる期間がありましたが、約6年ぶりのレース復帰となった今大会では、目標としていた2種目での1位獲得、そして滋賀チームに勢いをつけるという二つの使命を見事に果たしました。

地元開催の障スポでは、想像以上の応援に勇気づけられ、他府県の選手とも互いを応援し合う温かい雰囲気を体感。水泳競技運営の皆さんのスムーズな対応にも感謝し、思い出に残る大会となりました。

練習では、自身の障がいに向き合い、身体づくりとフォームの改善に尽力。特に、ピッチを上げた新しいフォームを最後まで崩さないことを意識し、コーチの的確な指導と仲間のサポートを得て、見事優勝を掴み取りました。

寺村選手は、水泳が健常者と障がい者の垣根をなくし、対等に楽しめる唯一のスポーツであると語ります。浮力による身体への負担の少なさや、陸上では難しいトレーニングができる点を魅力とし、自身の経験からリハビリ効果も実感しています。

今後の目標として、25mバタフライの大会記録更新と、滋賀水泳チームの名前を長く残すことを掲げています。