佐賀県 玄海町  公開日: 2025年10月24日

佐賀県唯一の完形!平安末期~鎌倉初頭の「瑞花双鳳八稜鏡」

長倉遺跡発掘調査で発見された「瑞花双鳳八稜鏡」は、鎌倉時代の石敷遺構から出土した銅鏡です。

八弁菱花形の外縁・内縁を持ち、鏡背には花芯座紐を中心に瑞花と2羽の鳳凰が描かれています。外区には草花状の文様が施されています。

様式から平安時代末期~鎌倉時代初頭の和鏡と推定されますが、伝世品か踏み返し鏡かは不明です。

当時の銅不足から、鉛を多く含む宗銭を鋳直した「鉛銅手」と呼ばれる粗鏡であり、鉛含有量が41.4~53.3%と高いのが特徴です。

佐賀県内で出土した八稜鏡としては唯一完形であり、平成9年度に防錆・強化処理が施されました。
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長倉遺跡から出てきた「瑞花双鳳八稜鏡」、平安末期から鎌倉初頭にかけてのものなんですね。銅が貴重だった時代に、宗銭を鋳直した「鉛銅手」という技法で作られたっていうのが興味深いです。形も文様も、当時の職人さんのこだわりが感じられて、歴史ロマンを感じさせますね。佐賀県で完形で見つかったのは貴重だなぁ。

なるほど、そんな貴重な発見があったんですね。歴史の教科書でしか見たことのないようなものが、実際に発掘されるなんて、想像するだけでワクワクします。鉛銅手っていうのは、現代の技術ではなかなか真似できない、当時の知恵が詰まったものなんでしょうね。完形で見つかったというのも、きっと多くの人の手によって大切にされてきた証なんでしょう。

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