藻場の救世主？食害魚アイゴがペットフードに！「ワンヘルス」で環境・動物・人の健康を同時に守る新プロジェクト始動！

県では、約30年で大幅に減少した藻場の保全のため、食害魚アイゴの活用に着目したペットフード開発実証を開始しました。

アイゴは海藻を食い荒らす一方、流通価値が低く十分な捕獲が進んでいません。このプロジェクトでは、アイゴに含まれる有用成分（オメガ3系など）をペットフードに活用する可能性を、県、日本大学生物資源科学部、株式会社スズキが連携して実証します。

具体的には、アイゴを使ったドッグフードの試作品を製作・分析し、犬での嗜好性や安全性を検証します。

この取り組みは、未利用魚の価値を高めてアイゴの捕獲を促進し、藻場再生を後押しするものです。さらに、ペットの健康増進にも貢献し、環境・動物・人の健全性を同時に向上させる「ワンヘルス」型の地域モデル確立を目指します。

将来的には、アイゴ駆除による藻場再生やブルーカーボンクレジット申請増加、持続可能な藻場保全活動の仕組みづくりに繋げることが期待されています。