琵琶湖疏水施設、国宝・重要文化財に！明治の偉業が未来へ

令和7年5月16日、国の文化審議会が琵琶湖疏水施設の一部を国宝および重要文化財に指定するよう答申しました。 これは、明治時代に京都の近代化を支えた、琵琶湖から京都への水路とその関連施設です。

特に、全長約2436mの第一隧道は、当時国内最長の煉瓦造隧道として、日本初の竪坑工法を用いた技術的偉業を示しています。 その坑門には伊藤博文や山縣有朋の揮毫も残されています。 さらに、水位調節を行う大津閘門・堰門、そして大津運河も重要文化財に指定される見込みです。

この指定は、大津市の歴史文化遺産の幅広さを示すだけでなく、近代日本の土木技術の進歩を象徴する重要な出来事です。 大津市は、関係機関と連携し、この貴重な文化財を活用し、その価値を次世代へ継承していく取り組みを進めていきます。 大津市歴史博物館では、5月17日から7月13日まで、琵琶湖疏水を紹介するパネル展示も開催されます。 明治時代の技術と先人の努力が凝縮された琵琶湖疏水施設、その歴史と魅力を改めて知ることができる絶好の機会です。