令和6年度千葉県決算：83億円黒字も、今後の財政課題に迫る

令和6年度千葉県一般会計決算は、歳入2兆906億円、歳出2兆678億円となり、実質収支は83億円の黒字となりました。歳入増加の要因は県税収入の過去最高更新（法人二税や地方消費税増など）、歳出増加は定年引上げによる退職者増加、給与改定、県有施設長寿命化等推進基金への積立などです。

しかし、この黒字は新型コロナウイルス感染症対策関連の歳入・歳出減少も影響しています。今後は、物価・金利上昇や米国の関税施策など、財政環境の厳しさ増大が懸念されます。

老朽化する道路・橋梁・公共施設の対策や防災・減災対策を着実に進める必要があり、国への財源確保要望と、県内での経費節減、産業振興、社会資本整備による経済活性化と税収増加を目指し、持続可能な財政構造の確立を目指していくとしています。


具体的には、県税収入が過去最高を記録したものの、人件費や公債費、投資的経費の増加も目立ちました。 今後、財政の持続可能性を確保するためには、歳出の効率化と歳入の拡大が重要な課題となります。 そのため、県は国への財源確保の働きかけと同時に、県内経済の活性化による税収増加に力を入れていく方針です。