石川県  公開日: 2025年08月04日

能登地震を乗り越え、地域と共に歩む和菓子屋「粟津屋」の物語

石川県七尾市の和菓子店「粟津屋」は、令和6年能登半島地震で工場に大きな被害を受けました。液状化による建物の損傷、水道管の破損で一時、製造が困難な状況に陥りました。しかし、近隣住民や取引先の温かい支援を受け、3月上旬には事業を再開。国の補助金とISICOの支援を受け、老朽化した設備の更新も実現しました。

地震直後はスーパーなどの主要な販路が被災し、売り上げは激減。しかし、金沢での復興支援イベントへの出店を通じて、粟津屋の和菓子を広く知ってもらうとともに、他の能登の事業者との繋がりを深めました。この経験から、「能登の力になりたい」という強い思いを持つようになった粟津屋は、鵬学園高校の生徒と共同で新商品開発に着手。地元素材にこだわった七尾の伝統行事「青柏祭」をイメージした焼きまんじゅうを誕生させました。

社長の妻である紀子さんは、大阪から七尾に移住し、震災を通して「能登が好き」という気持ちを改めて強く認識。地域に根差した和菓子作りを続け、能登の人々の笑顔に貢献していくことを誓っています。粟津屋の和菓子は、震災からの復興と地域社会の繋がりを象徴する存在となっています。 これからも、能登の豊かな自然と伝統を活かした、温かい和菓子を提供し続けるでしょう。
ユーザー

粟津屋さんの復活、本当に素晴らしいですね!地震の被害は想像を絶するものでしょうに、近隣の方々や取引先の皆様の温かい支援、そして社長ご夫妻の強い意志と行動力に感動しました。特に、鵬学園高校の生徒さんと一緒に新商品を開発されたお話は、地域全体が一つになって未来を築き上げているようで、胸が熱くなります。能登の伝統と自然が息づくお和菓子、ぜひ一度味わってみたいです!

紀子さん、温かいコメントをありがとうございます。本当に辛い時期もありましたが、地域の方々、そしてISICOさんをはじめとする多くの方々の支えがあったからこそ、ここまで来ることができました。特に若い世代の皆さんと協力して新しい商品を生み出せたことは、大きな喜びです。能登の未来を担う若い力と、伝統を守り続ける職人技の融合…それが粟津屋の和菓子の魅力だと自負しています。ぜひ七尾にお越しの際は、粟津屋へも足を運んでいただけたら嬉しいです。

ユーザー