令和7年5月分 勤労統計調査速報！給与上昇と長時間労働の現状は？

令和7年5月分の毎月勤労統計調査によると、気になる賃金と労働時間、雇用状況が見えてきました。

まず賃金ですが、規模5人以上の事業所では、きまって支給する給与が前年同月比0.4％増と2ヶ月ぶりに増加。一方、特別給与を含む現金給与総額は4.0％増と、こちらも2ヶ月ぶりに前年を上回りました。規模30人以上の事業所では、より高い伸び率を示しています。

労働時間については、規模5人以上の事業所の総実労働時間は0.8％減と4ヶ月連続で減少。しかし、所定外労働時間は9.9％増と5ヶ月連続で増加しており、長時間労働が依然として課題となっています。規模30人以上の事業所では、総実労働時間は増加に転じましたが、所定外労働時間はさらに大幅な増加を示しました。

雇用状況は、規模5人以上の事業所の常用労働者数は2.4％増と18ヶ月連続の増加。規模30人以上の事業所でも、2ヶ月ぶりに増加に転じています。ただし、パートタイム労働者の比率は規模30人以上の事業所で前年同月比2.7ポイント上昇しており、雇用形態の変化も注目すべき点です。

全体として、賃金は増加傾向にあるものの、長時間労働の増加も懸念されます。詳細なデータは、統計表（Excelファイル）からダウンロード可能です。気になる方は、ぜひ詳細な統計データをご確認ください。