埼玉県鉱工業指数が上昇！生産・出荷ともに好調、景気回復の兆し？

埼玉県統計課が発表した令和7年5月分の埼玉県鉱工業指数によると、生産指数は3ヶ月ぶりに上昇し、110.5（2020年=100）となりました。前月比は3.8％増と大幅な伸びを示しています。これは生産用機械工業や化学工業の増加が大きく貢献しました。特に、フラットパネル・ディスプレイ製造装置や医薬品の生産が活況を呈していました。

一方、出荷指数も2ヶ月連続の上昇で105.0を記録。こちらも前月比3.8％増と堅調な推移です。生産用機械工業や化学工業の出荷増加が牽引役となり、フラットパネル・ディスプレイ製造装置や医薬品の出荷が伸びました。

在庫指数は2ヶ月連続の低下を示しましたが、在庫率は2ヶ月ぶりに上昇しました。

業種別に見ると、生産では生産用機械工業や化学工業が上昇に貢献した一方、輸送機械工業や食料品工業は減少しました。出荷でも同様に、生産用機械工業や化学工業が上昇をけん引しましたが、情報通信機械工業やその他工業は減少しました。

これらの結果から、埼玉県では生産と出荷が回復傾向にあることがわかります。特に生産用機械工業と化学工業の好調さが目立ち、景気回復に向けた明るい兆しと言えるでしょう。ただし、在庫率の上昇は今後の動向に注意が必要であることを示唆しています。詳細なデータは、埼玉県統計情報館のホームページで確認できます。