愛媛県における豚熱発生と迅速な防疫措置完了報告

令和6年11月1日、愛媛県四国中央市の養豚場で豚熱（CSF）の発生が確認されました。これは全国94例目、四国では初の事例です。飼育頭数は約60頭でした。幸い、県内の養豚場では豚熱ワクチン接種が実施されていたため、移動・搬出制限区域の設定は行われませんでした。

発生を受け、愛媛県豚熱防疫対策本部が設置され、迅速な防疫措置が実施されました。11月2日には殺処分と埋却作業が完了し、11月3日には全ての防疫措置が完了、対策本部も解散しました。人への感染はないとされており、感染豚の肉が市場に出回ることもありません。

県内では、令和6年7月1日以降、野生イノシシからも複数例の豚熱陽性事例が確認されています。これを受け、県は野生イノシシの検査強化、捕獲時の消毒徹底、ジビエ利用の制限などの対策を実施。養豚農家に対しても飼養衛生管理の徹底を呼び掛けています。

豚熱の影響を受けた事業者への相談窓口として、日本政策金融公庫が設置されています。愛媛県は、野生イノシシへの経口ワクチン散布など、感染拡大防止に努めています。現在、県内に消毒ポイントは設置されていません。