奇跡の誕生！絶滅危惧種ハワイガン「マハロ」の1年間成長物語

群馬県桐生市にある桐生が岡動物園で、令和6年8月23日にハワイガン「マハロ」が誕生しました。「マハロ」は、母親「ひとみん」と父親「ゴードン」の間に生まれた1羽です。ハワイガンはハワイ諸島固有種で、絶滅寸前にまで減少した歴史を持ちます。動物園では、生息域外保全の一環として繁殖に取り組んでおり、「マハロ」の誕生は大きな成果となりました。

ふ化後、「マハロ」は早成性（生まれてすぐに自立できる性質）を発揮し、急速に成長しました。「ひとみん」は水浴びや新たな場所への誘導など、様々な方法で「マハロ」の成長を促していました。「ゴードン」は他の鳥から母子を保護する役割を果たしていました。

10月下旬には外見が成鳥とほぼ同じになり、他のハワイガンと交流する様子も見られました。現在、「マハロ」は4羽の群れのリーダーとして、大きな声で鳴き、たくましく成長しています。動物園では、「マハロ」の成長を通して、絶滅危惧種の現状と保全活動の重要性を知ってほしいと考えています。