丙午の迷信、令和の時代に再考すべきか？60年前の出生数減少から学ぶこと

2026年は60年に一度の丙午（ひのえうま）の年です。1966年の丙午の年には、女性の気性が荒く夫の命を縮めるとの迷信から出生数が前年比で約46万人減少しました。

丙午とは、十干（陰陽五行から成る10種類の符号）と十二支（子丑寅卯…の12種類の動物）を組み合わせた60種類の干支の1つです。迷信は「夫を食い殺す」など様々なバリエーションがあり、現代ではほぼ信じられていません。

しかし、日本総研の藤波氏は、親世代や周囲の人の影響、SNSでの噂拡散による同調圧力などを懸念し、丙午の迷信に関する啓発の必要性を指摘しています。

迷信を知らなくても良い反面、無知が産み控えにつながる可能性があり、特に子どもを望む人にとって正しい知識を持つことが重要です。さらに、迷信を信じる周囲の人間関係への影響も考慮する必要があります。

孫の誕生を丙午の迷信で不安に思うのではなく、純粋に喜べるよう、正しい知識の普及が求められています。これは丙午に限らず、根拠のない迷信に惑わされないための第一歩と言えるでしょう。