中川・猿子川、特定都市河川へ！令和7年10月からの新たな治水対策

令和7年10月1日を目標に、中川・猿子川が特定都市河川に指定されます。これは、近年頻発する集中豪雨や気候変動による水害リスクの高まりを受け、流域一体となった浸水被害対策を強化するためです。

中川流域は下流部の都市化による保水機能低下と、地理的要因から洪水被害を受けやすい状況にあります。特に、感潮河川である中川は、高潮と豪雨の同時発生による甚大な被害が懸念されます。平成29年には実際に下流域で浸水被害が発生しています。

特定都市河川への指定により、県と市による法定協議会が設立され、流域水害対策計画が策定されます。計画に基づき、河川整備などのハード対策に加え、雨水貯留浸透施設の整備促進や土地利用規制などのソフト対策も推進。1000平方メートル以上の開発では雨水貯留浸透施設の設置が義務付けられる場合があります。

さらに、浸透力を低下させる行為（雨水浸透阻害行為）には1000平方メートル以上の場合、許可が必要となります。許可なく工事を行った場合は、罰則が適用されます。

この指定は、中川・猿子川流域の安全・安心を守るための重要な一歩であり、地域住民の協力を得ながら、効果的な水害対策を進めていくことが期待されます。詳細については、関連資料や問い合わせ窓口をご確認ください。