佐賀県 玄海町  公開日: 2025年09月05日

玄海町の方言:地元の言葉で紡がれる歴史と文化

玄海町の方言を解説した資料によると、「あいやん(あんやん)」は「兄」、「あっちやごうし」は「反対、さかさま」を意味します。その他、「もったいない」を意味する「あっちやらもんげ」、「幼児をおどかす言葉」の「あもよ」、姉や女中のことを指す「あんね」など、多様な表現が紹介されています。

生活に密着した言葉も多く、「あぐら」を意味する「いたぐら」、「かまわない」の「いるつか」、「嘘」を意味する「ううすっぽく」や「すらごと」など、日常会話で使われていた様子が伺えます。

また、自然や生き物を表す言葉も豊富です。「カニ」を「がね」、「蛇」を「くちなわ」、「おたまじゃくし」を「ぎやりこ」、「縄やつる草で編んだカゴ類」を「すご」など、地域特有の表現が用いられています。

さらに、人の性質や行動を表す言葉も興味深いです。「左利き」を「ぎっちょ」、「だらしない」を「きやあしよんなか」、「器用な人」を「てしやにん」など、具体的なイメージが湧く表現が多数含まれています。

これらの言葉は、『値賀史』(昭和33年刊)を参考に、一部修正を加えられています。玄海町独特の言葉を通して、地域の文化や歴史の一端に触れることができます。
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資料を拝見して、玄海町の方言の豊かさに驚きました。特に「あっちやらもんげ」や「いたぐら」のような、生活に密着した表現は、当時の暮らしぶりを鮮やかに想像させてくれますね。「ぎっちょ」や「てしやにん」といった、人の性質を表す言葉も興味深く、それぞれの言葉に込められた文化や歴史を感じます。昭和33年刊の『値賀史』を参考にされているとのことですが、現代の若者にも分かりやすく、そして魅力的に方言を紹介されている点に感銘を受けました。

素晴らしいですね。玄海町の方言、実に興味深いですね。生活の知恵や感性が言葉に凝縮されているようで、読んでいて心が温まりました。特に「あもよ」のような幼児をなだめる言葉は、親子の温かい触れ合いを想像させ、郷愁を誘いますね。「ぎやりこ」なんて、初めて聞きましたが、可愛らしい響きです。これらの言葉が、未来へと受け継がれていくことを願っています。貴重な資料をご紹介いただき、ありがとうございました。

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