奈良市学校給食の減農薬米：農家さんのこだわりと子どもたちへの想い

奈良市の学校給食では、年間1～2回、市内産減農薬米を使用しています。この記事では、その減農薬米を栽培する農家、森本さんを取材。森本さんは約10haの田んぼでコシヒカリ、にこまる、露葉風、もち米を栽培。特にコシヒカリは学校給食でも使用されています。

森本さんは会社員から農業に転身。肥料には「海のものを山へ還す」という考えのもと、海産物を用いるなど、独自の工夫を凝らしています。しかし、猪や鹿による獣害対策や、苗作り、カメムシによる被害など、多くの苦労も抱えています。カメムシ被害による黒変米は選別で除去されるため、給食には影響ありません。

森本さんは、お米作りへのやりがいとして、「綺麗なお米ができた時や、食べた人の反応を見た時」を挙げ、「子どもたちにしっかり食べてほしい」と学校給食への強い思いを語っています。 毎日食べるお米には、農家さんの多くの努力と愛情が込められていることを改めて感じさせます。