東京都は、廃食用油から作られた国産持続可能な航空燃料（SAF）の羽田空港での供給開始を発表しました。これは、日揮ホールディングス株式会社が中心となり、ANA、JALと連携して進める「Fry to Fly Project」の一環です。

2024年3月から東京都と日揮HDは「東京　油で空飛ぶ　大作戦」を開始し、都民からの廃食用油回収を促進。2025年5月からは家庭からの油回収キャンペーンも展開し、北口榛花選手を起用したPR活動なども行っています。

この国産SAFは、ISCC CORSIA認証を取得した合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYが大阪府堺市の製油所で製造。2024年12月には日本国内初の大規模製造設備が完成し、安定供給体制が整いつつあります。

東京都は、国産SAFの安定供給に向け、海外産との価格差を助成する「国産SAF利用促進事業」も全国で初めて開始しています。航空業界の2050年までのCO2排出量実質ゼロ目標達成に向け、廃食用油の有効活用と国産SAFの普及促進が大きく前進しました。 今後、企業と自治体の連携強化により、持続可能な航空燃料の利用拡大を目指します。 この取り組みは、資源循環型社会の実現と脱炭素化に向けた重要な一歩と言えるでしょう。