浪江町の未来を耕す：地域計画で進む農地の継承と集約化

浪江町では、農業者の高齢化と担い手不足による不耕作農地増加への対策として、令和5年度から「人・農地プラン」を「地域計画」と改称し、農地の将来を担う主体と集積・集約化の方向性を地域で話し合って決める取り組みを進めています。

令和6年度までに各地区で計画策定が義務付けられており、浪江町では座談会などを開催し、農業者、自治体、農業委員会、JA、農地中間管理機構（農地バンク）などが連携してサポートしています。

策定手順は、まずアンケートで農家の年齢や後継者の有無を把握し、地図上に「見える化」。それを基に、地域の中心となる経営体（中心経営体）への農地集約化に関する将来方針を作成します。関係者による話し合いを経て、5～10年後の農地利用を担う経営体の在り方を決定します。

農地バンクは、農地の貸し借りを円滑に進める役割を担い、浪江町役場にも地域コーディネーターが常駐して支援しています。

各地区では計画策定に向けた取り組みが進められており、計画は定期更新と随時変更によって見直されます。変更には必要書類の提出と許可基準への適合が求められます。