野良猫問題、どう解決？ 不妊・去勢手術で「人と動物が優しい町」へ

保健所には野良猫に関する相談が多く寄せられますが、動物愛護法により遺棄や殺処分を目的とした捕獲は禁止されています。野良猫を増やさない最も効果的な対策は、不妊・去勢手術による繁殖抑制です。これにより、鳴き声や尿の臭い軽減にも繋がります。

葛飾区では、地域住民の野良猫対策を支援するため、不妊・去勢手術費用の助成を行っています。猫は繁殖力が非常に強く、1頭のメス猫から1年間で20頭に増える可能性もあります。

エサやりをする場合は、猫の管理を適正に行い、トイレの設置・清掃、エサの後片付け、不妊・去勢手術、近隣への配慮が必要です。放置されたエサは、野鳥や野生動物を集めたり、猫が襲われる危険もあります。

区は、地域住民、ボランティア、行政が協力し、猫問題の解決を目指す「三者協働」を推奨しています。適切な管理と手術で野良猫の数を減らし、人と動物が共生できる町づくりを目指しましょう。

猫の糞尿被害対策としては、隙間を塞ぐ、忌避剤をまく、超音波発生装置の利用などがあります。生活衛生課では、木酢液のサンプル配布や超音波発生装置の貸し出しも行っています。