鬼か神か？ 200年の伝統「吉浜のスネカ」、ユネスコ無形文化遺産へ！

岩手県大船渡市に伝わる「吉浜のスネカ」は、小正月（1月15日）の晩に鬼や獣のような面をつけた「スネカ」が家々を訪れ、怠け者を戒めたり、幸運をもたらしたりする伝統行事です。

「スネカ」という名は、囲炉裏で火傷した「脛皮（すねかわ）」を「たくる（剥ぎ取る）」ことに由来すると言われています。アワビの殻を腰に、俵を背負い、鼻を鳴らしながら歩く姿が特徴的です。

この行事は、およそ200年前から行われていたと考えられ、江戸時代から現代に至るまで、津波や戦争などの困難を乗り越え、地域の人々の手で受け継がれてきました。

2018年、「吉浜のスネカ」を含む日本の「来訪神：仮面・仮装の神々」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。これは、子供たちの健やかな成長を願う、地域が一体となる貴重な文化として評価されたものです。

2026年1月15日には、この伝統行事が開催される予定です。