【見逃し厳禁】抗菌薬が効かなくなる？薬剤耐性菌の脅威と私たちができること

薬剤耐性（AMR）とは、抗菌薬を不適切に使用することで、抗菌薬が効きにくくなる状態を指します。
抗菌薬の効かない薬剤耐性菌に感染すると、治療が困難になります。
このまま対策が進まなければ、2050年には薬剤耐性菌による死亡者数が、がんによる死亡者数を上回ると予測されています。

薬剤耐性菌を増やさないためには、抗菌薬を正しく使用することが重要です。
医師の指示通りに最後まで飲み切ること、自己判断での服用や譲渡は避けるべきです。
かぜやインフルエンザの多くはウイルスが原因であり、抗菌薬は効果がないため、不要な処方を求めないようにしましょう。

薬剤耐性の問題は、人だけでなく動物や環境にも影響するため、医療、獣医療、環境の連携が不可欠です。「One Health（ワン ヘルス）」という考え方に基づき、人獣共通感染症への注意も必要です。