教員とデフバレーボール代表監督、二刀流で挑む村井貴行さんの情熱

船橋市立高根台第三小学校の教諭である村井貴行さんは、デフバレーボール男子日本代表監督も務める二足のわらじを履いています。

村井さんは幼少期から運動が好きで、中学からバレーボールを始め、全国大会も経験しました。大学時代、熱心に指導してくれた顧問の存在が、現在の指導スタイルに繋がっています。選手一人ひとりに目を向け、表情やジェスチャーを駆使して、伝えたいことを理解してもらおうと努めています。

デフバレーボールとの出会いは、東日本大震災の被災者支援バレー教室での偶然の再会でした。当初は意思疎通に苦労しましたが、選手との信頼関係を築き、互いに発言しやすい環境を作ることを大切にしています。

村井さんは、選手には「輝いてほしい」「殻を破ってほしい」と願っています。デフリンピックでの優勝を目指し、限られた練習機会を最大限に活かしています。

デフバレーボールは、聴覚の有無に関わらず、選手たちが勝利を目指して躍動する姿に注目してほしいと語ります。村井さんの使命は、観客に「選手の姿がかっこいい」「自分もやってみたい」と思わせること。ハンデに臆せず挑戦できる社会を目指しています。