消えた高山城、最新技術で姿を現す！隠された遺構と歴史の謎に迫る

高山城は15世紀半ばに築城され、幾度かの城主交代を経て、16世紀後半に金森長近によって現在の姿に近い城が築かれました。しかし、17世紀末に金森氏の転封後、幕府直轄領となり、加賀藩の管理負担から城は破却されました。

現在、城跡からは礎石建物跡や木製品などが見つかっていますが、全体像の把握は困難でした。そこで、令和6年度に航空レーザ測量による城跡全体の調査が実施されました。この測量により、山中の曲輪の形状や竪堀などの遺構の位置が詳細に明らかになり、高山城の姿をより深く理解するための基礎データが得られました。

航空レーザ測量は、広範囲を効率的に調査でき、人が立ち入れない場所の地形情報も取得可能です。この技術で作成された微地形表現図は、城跡調査や防災分野でも活用されています。今後は、この詳細な図を基に、高山城跡のさらなる調査が進められます。