命を救う「骨髄バンク推進月間」：あなたの登録が、患者さんの希望に

10月は「骨髄バンク推進月間」です。

白血病などの血液疾患の治療法である骨髄移植や末梢血幹細胞移植には、ドナーが必要です。毎年約2千人の患者さんが移植を必要としていますが、特に若い世代のドナー登録が不足しています。

この月間は、骨髄移植に関する正しい知識を広め、一人でも多くのドナー登録を呼びかけることを目的としています。

骨髄は造血幹細胞を含み、人工的に作れないため、健康な人からの提供が唯一の治療法です。骨髄移植は、健康なドナーから採取した骨髄液を患者さんに注入する治療法で、骨や臓器の移植ではありません。

ドナー登録は、骨髄バンクで説明を受け同意後、HLA型を調べるための採血（2ml）で完了します。患者さんとHLA型が一致した場合、再度説明を受け同意すれば提供に進みます。

患者さんとドナーのHLA型一致確率は低いため、多くのドナー登録が不可欠です。

ドナー登録の条件は、18歳以上54歳以下で健康な方（提供は20歳以上55歳以下）、体重制限あり。血圧や既往症によっては登録できない場合もあります。

登録窓口は、日本赤十字社の献血ルーム（長崎市、佐世保市）、献血バスでの骨髄ドナー登録会、長崎県立保健所などです。