RSウイルス感染症：乳幼児から大人まで知っておきたい症状、予防策、そしてワクチン情報

RSウイルス感染症は、RSウイルスによる急性の呼吸器感染症です。乳幼児に多く、生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼ全員が感染するとされています。主な症状は発熱、鼻汁、咳で、重症化すると気管支炎や肺炎になることも。乳幼児では約7割が軽症ですが、約3割は咳の悪化や喘鳴、呼吸困難などを伴います。成人は風邪症状程度で済むことが多いですが、高齢者や免疫不全の人は重症化するリスクがあります。

感染経路は飛沫感染と接触感染です。予防には、マスク着用、手洗い、手指消毒、そして身の回りのものの消毒が重要です。ワクチン接種も可能です（任意接種で費用は全額自己負担）。0歳以上を対象としたワクチンや妊婦さん向けのワクチン、重症化リスクのある小児向けの薬剤もあります。ワクチン接種に関する相談はかかりつけ医に。健康被害が生じた場合は、「独立行政法人医薬品医療機器総合機構救済制度」による救済が受けられる場合があります。詳細は同機構にお問い合わせください。