五島市JAごとう食肉センター監査報告：承認不足と事務処理改善の必要性

令和6年度の五島市JAごとう食肉センターに対する財政援助団体等監査の結果、複数の指摘事項と指導事項が報告されました。

株式会社JAごとう食肉センターに関しては、利用料金や申請書様式の承認を得ていない点、委託業務の承認不足、緊急時対応マニュアルの未作成、指定管理料の精算方法に問題があったことが指摘されました。これらの問題は、令和7年3月までに承認申請を行い、承認を得る、マニュアルを作成するなど、既に改善措置が講じられています。また、リース契約の長期化によるコスト高の可能性も指摘されており、経済的な運営方法の検討が求められています。

産業振興部（農林課）に関しては、市長が指定管理者に対して必要な指示を怠っていたこと、指定管理料の精算手続きにおいて帳簿や書類の確認が不十分だったこと、廃棄予定のフォークリフトを貸与していたことが指摘されました。これらの問題に対しても、必要な指示を行う、帳簿確認を徹底する、貸与物品一覧表を作成するなどの改善措置が講じられています。さらに、個人情報保護条例に関する参照条文の更新も必要とされました。

監査結果を踏まえ、関係法令、協定書、ガイドラインに基づいた適正な事務処理と、経済的な施設運営が求められています。