時の流れに溶け込む、文化人の隠れ家：我孫子旧村川別荘の魅力

千葉県我孫子市寿にある旧村川別荘は、親子二代にわたる西洋古代史学者、村川堅固・堅太郎が所有していた邸宅です。1921年築の母屋と、1927～28年築の新館からなり、現在一般公開されています。

母屋は純和風建築で、ねずみ漆喰の壁が落ち着いた雰囲気を醸し出します。一方、新館は沼の展望を活かした大きな窓や、寄木モザイクの床が特徴的です。バーナード・リーチ作の三角椅子も残されています。

緑豊かな庭園と、歴史を感じさせる建物は、訪れる人を当時の我孫子の文化的な雰囲気へと誘います。青もみじや紅葉など、季節の移ろいも楽しめる、何度でも訪れたくなる魅力的な場所です。