伊勢原市におけるPFOS・PFOA問題：水道水と地下水は安全？

PFOS（ペルフルオロオクタンスルホン酸）とPFOA（ペルフルオロオクタン酸）は、環境中に残留し健康への影響が懸念される有機フッ素化合物の一種です。かつては様々な工業製品に使用されていましたが、現在では多くの国で製造・輸入が禁止されています。

伊勢原市においては、水道水については神奈川県企業庁が基準値以下に管理しており、令和8年4月1日からは新たな水質基準に基づく管理が行われます。これまでの検査では、全ての検査地点でPFOS及びPFOAが不検出（定量下限値5ng/L未満）でした。

また、令和6年11月の県による地下水調査でも、市内6か所全てで暫定指針値を大きく下回っていました。

体内に取り込まれたPFOSとPFOAは徐々に排出され、半減期はPFOSが平均5.7年、PFOAが平均3.2年と報告されています。食品安全委員会は、通常の食生活では健康への著しい影響はないと評価しています。

なお、フッ素コーティング製品には、かつてPFOAが使用されていましたが、現在は使用されていません。