長崎県では、柑橘類などに深刻な被害を与える重要害虫、ミカンコミエの侵入警戒が続いています。令和7年度（2025年度）は6月18日から捕獲が始まり、7月10日現在で長崎市内など8市町で33頭が確認されました。

県は農林水産省門司植物防疫所と連携し、早期発見・早期防除に努めています。ミカンコミバエが捕獲された地点を中心に、半径2km以内では誘殺板（テックス板）を設置し、半径5km以内ではトラップ調査を実施。さらに、半径2km以内では寄主果実の調査も行われています。

誘殺板はミカンコミバエの雄を誘引して捕獲するもので、居住地周辺への設置は避けています。しかし、万が一発見した場合は、素手で触らず、触れた場合は石鹸でよく洗い流すよう注意が必要です。

県は今後も警戒を続け、ミカンコミバエの定着を防ぐための対策を継続します。最新情報は長崎県農業イノベーション推進室までお問い合わせください。