廃棄防火服がエコバッグ＆ぬいぐるみに！日立市のアップサイクル取り組み

日立市では、廃棄予定の消防活動用被服をアップサイクルする取り組みを実施しています。 その成果として、防火服を素材にしたトートバッグと、消防職員の活動服などを用いた「火の用心のくま ヒノカミベアー」というぬいぐるみが制作されました。

トートバッグは、防火服の特徴的な素材やデザインを活かし、一つ一つ手作業で丁寧に仕上げられた一点物です。A4ファイルやノートPCも収納できる実用的なサイズで、ふるさと納税の返礼品として提供されています。

一方、ヒノカミベアーは、障がい者就労継続支援施設の協力のもと、消防被服の素材と職人の技で丁寧に作られたぬいぐるみです。 ヒノカミベアーは、第1期販売会で準備していた50体が完売し、第2期は予約分で完売したため販売会は開催されませんでした。第3期以降の販売は検討中です。

これらの取り組みは、廃棄物削減による環境負荷軽減、SDGsへの貢献、火災予防啓発、障がい者就労支援といった多様な目的を達成することを目指しています。 かつて市民と消防士の命を守ってきた消防被服が、新たな形で人々の生活に役立っています。