滋賀県令和6年度決算監査結果：財政健全化に向けた取り組み強化へ

滋賀県議会に提出された令和6年度の歳入歳出決算、土地開発基金運用状況、公営企業決算、財政健全化比率、内部統制評価報告書について、監査委員が審査を行いました。

歳入歳出決算は法令に適合し正確と認められましたが、今後の財政需要増大による厳しい財政状況が予想されるため、財源確保と歳出見直しによる安定的で持続可能な財政基盤の確立が求められました。

土地開発基金運用は正確かつ効率的と評価されましたが、土地の有効活用策の更なる検討が求められています。

公営企業決算も法令に適合し正確と認められましたが、モーターボート競走事業の活性化、琵琶湖流域下水道事業における水質保全への取り組み強化、病院事業の経営基盤強化、工業用水道事業・水道用水供給事業の持続可能な経営推進などが求められました。

財政健全化比率と資金不足比率も法令に適合し正確と認められましたが、事業の選択と集中、事務の効率化による財政健全化の更なる取り組みが求められています。

内部統制評価は相当と認められましたが、再発防止に向けた取組の実効性向上のため、内部統制制度の見直しが必要とされました。


これらの審査意見は、県民の税金が有効に活用され、滋賀県の将来に繋がる健全な財政運営と行政運営が行われるための重要な指針となります。