群馬県食品安全基本計画（2020-2024）最終評価：コロナ禍を乗り越え、課題と未来への展望

群馬県食品安全基本計画（2020-2024）の最終年度評価結果（2025年9月4日）が公表されました。19の基本施策（43の施策展開、91の個別事業）を対象に、令和6年度の事業評価と5年間の取組の最終評価が行われました。

令和6年度の事業評価では、一次評価（数値目標達成状況評価、個別事業実績評価）と二次評価（施策評価）を実施。一次評価では、数値目標のある19項目中15項目がA評価、個別事業91事業中41％が「十分」、55％が「概ね良好」と高い評価を得ました。二次評価でも、19施策全てが「概ね順調」以上の評価でした。

しかし、「講習会等での農薬適正使用指導回数」と「アレルゲン検査検体数」は目標未達成、「食品の安全等に関する県民意識調査」の結果から、県民の食品安全に対する信頼度や知識不足が課題として浮き彫りになりました。これは、令和5年度からインターネット調査に変更したことが影響している可能性が示唆されています。

5年間の最終評価では、コロナ禍の影響により、令和2～3年度は厳しい結果となりましたが、その後はオンライン化等の工夫により改善が見られました。成果目標は3項目が未達成でしたが、県民意識調査方法変更の影響を考慮すると、一定の成果はあったと評価されています。

今後、「群馬県食品安全基本計画2025-2030」において、課題の改善と食品安全確保に向けた取組の強化が継続されます。