6月22日「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」に合わせ、私は大島にある国立療養所大島青松園を訪問しました。 かつてハンセン病患者が強制隔離されたこの地には、現在29名の高齢入所者の方が暮らしています。 納骨堂と慰霊碑に献花し、2000名以上の方々の冥福を祈り、二度とこのような悲劇を繰り返してはならないと強く感じました。

入所者の方々との懇談では、高齢化が進む園の現状や、瀬戸内国際芸術祭2025を通じてハンセン病への理解を深めてもらいたいという切実な思いを聞きました。 ハンセン病に対する差別や偏見は未だ根強く残っており、正しい知識の普及と差別解消に向けた継続的な取り組みが不可欠です。

大島青松園の歴史は、過去の誤った政策によって引き起こされた人権侵害の痛ましい証です。 しかし、同時に、希望の光も存在します。 瀬戸内国際芸術祭2025は、多くの人々が島を訪れる機会となり、入所者の方々の願いであるハンセン病への理解促進、そして、差別のない社会の実現へと繋がる可能性を秘めています。 この機会に、大島青松園の歴史と入所者の方々の思いに触れ、未来への希望を共に育んでいきましょう。