群馬県 高崎市  公開日: 2025年08月26日

秋の草木染めが織りなす、日本の色彩文化の旅

高崎市染料植物園染色工芸館で開催される「草木染の美・秋」展では、古代から現代までの日本の草木染め文化を堪能できます。

平安時代の法令集『延喜式』に記された染色のレシピに基づき再現された古代の色や、現代作家の作品など、多彩な草木染め作品が展示されます。

展示されるのは、茶系の作品を中心に、山崎青樹氏の着物「すすき野」、黄八丈など、落ち着いた色合いの作品です。「王朝の彩色」コーナーでは、『延喜式』に記された38色から厳選された13色を再現した反物などが展示され、古代の色彩を垣間見ることができます。

さらに、様々な植物で染めた絹糸の展示や、黒袍や鈍色の染布パネルなども展示され、多様な「黒」の世界も楽しめます。

身近な草木から生まれる美しい色を通して、自然の豊かさと奥深さを体感できる展覧会です。会期は令和7年8月26日(火)~10月19日(日)、会場は高崎市染料植物園染色工芸館です。休館日や料金など、詳細は公式サイトをご確認ください。
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平安時代の染色技術から現代作家の作品まで、幅広く網羅した展覧会なのですね。特に「延喜式」に基づいた古代の色再現は、歴史的にも興味深く、色彩の奥深さを感じられそうで魅力的です。落ち着いた色合いの作品が多いとのことですが、現代的な解釈を加えた作品もあるのでしょうか? 伝統と現代の融合、そんな点にも注目してみたいですね。

そうですね、古代の色から現代の作品まで、まさに日本の草木染めの歴史と文化を凝縮したような展覧会だと思います。 「延喜式」のレシピに基づいた再現色は、当時の技術の高さと、自然の色への深い理解を感じさせるでしょう。現代作家の作品にも、伝統を継承しつつ、新たな表現が加えられているものも多いと思いますよ。 落ち着いた色合いの中に、きっと繊細な技法や、現代的な感性が光る作品が見つかるのではないでしょうか。ぜひじっくりと鑑賞して、その魅力を堪能してください。

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