令和6年度介護保険制度改正：あなたの負担はどう変わる？

令和6年4月から介護保険制度が改正されました。主な変更点は以下の通りです。

まず、第1号被保険者（65歳以上）の保険料基準額が増額されましたが、低所得者への軽減措置は継続されます。40～64歳（第2号被保険者）の保険料は加入している健康保険料に含まれます。

次に、介護サービス事業者に支払われる介護報酬が改定され、介護老人福祉施設等の居住費基準額も変更されました。令和6年8月利用分から、ユニット型個室、ユニット型個室的多床室、従来型個室、多床室の居住費がそれぞれ値上がりしています。具体的な金額は、利用する施設の種類や部屋の種類、利用者の所得段階によって異なります。

さらに、低所得者の施設利用を支援するため、食費と居住費の一定額以上は保険給付されますが、その居住費等の金額も令和6年8月利用分から変更されています。ただし、食費は令和6年7月利用分までの金額を据え置きです。特定入所者介護サービス費等の負担限度額も一部変更されています。世帯分離をしている配偶者が住民税課税者、または預貯金が一定額を超える場合は、特定入所介護（予防）サービス費の給付対象になりません。具体的な金額は、所得段階によって異なります。

これらの変更により、介護サービス利用者の自己負担額が変わる可能性があるため、詳細については、お住まいの市町村の介護保険担当課にご確認ください。