【衝撃】「死にたいが目標」若年女性の貧困、その実態と脱却への道

令和7年12月13日、流山エルズにて「子どもの貧困とジェンダー平等」講座が開催されました。東京都立大学の杉田真衣准教授を講師に、市民27名が参加。

講座では、1990年代後半からの非正規雇用の増加、特に女性の非正規雇用率の高さが指摘されました。2010年代以降は若年単身女性の貧困が顕在化し、コロナ禍で雇用・生活状況が悪化、DV相談や10代の妊娠相談、女性の自殺者数増加といった深刻な問題が明らかになりました。

講師は、高校卒業後30歳まで追跡調査した女性たちの実態を紹介。家計を支え、進路選択にも経済的制約を受け、アルバイト収入の不安定さから貧困から抜け出せない状況が語られました。中には「長生きはしたくない」「死にたいが目標」と語る女性もおり、若年女性の困難が中高年女性の貧困問題へ繋がっている現状が示されました。

参加者からは、若い世代の悲痛な声に衝撃を受けるとともに、社会の厳しさや個々のストーリーの重みを感じたという感想が寄せられました。講座では、雇用改善、社会保障拡充、住居支援などの基盤整備に加え、学校教育における実生活に役立つ知識の伝達の重要性が強調されました。