冬に要注意！ノロウイルス食中毒を防ぐための完全ガイド

冬場に流行しやすいノロウイルスによる食中毒は、大規模化しやすいのが特徴です。予防の鍵は、調理する人の健康管理と徹底した衛生対策にあります。

調理前やトイレの後には、指先や爪の間まで丁寧に手洗いを行いましょう。調理器具は洗剤で十分に洗浄した後、熱湯消毒または同等の方法で消毒することが大切です。

感染を広げないためには、感染者が使用したものや嘔吐物は、他のものと分けて洗浄・消毒します。食器は食後すぐに塩素消毒液に浸し、カーテンや衣類なども同様に消毒しましょう。洗濯は、洗剤を入れた水で静かに洗い、よくすすぎます。85度で1分以上の熱水洗濯や塩素消毒も有効です。

嘔吐物などの処理は、使い捨てマスク・手袋を着用し、静かに拭き取ります。その後、塩素消毒と水拭きを行い、処理物はビニール袋に密閉して廃棄します。

塩素消毒液は、次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めて作成します。食器などは200ppm、嘔吐物処理には1,000ppmが目安です。製品の濃度を確認し、正しく希釈しましょう。

ノロウイルスは、汚染された食品や、患者のふん便・嘔吐物からの二次感染で広がります。主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱が1～2日続きますが、症状がない場合もあります。乳幼児や高齢者は、嘔吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息にも注意が必要です。