孫悟空のモデル？「森の精霊」金絲猴（キンシコウ）の魅力に迫る！

長崎県国際交流員の李卉（リキ）さんが、パンダよりも希少な中国の「金絲猴（キンシコウ）」を紹介します。

金絲猴は、古典文学『西遊記』の孫悟空のモデル説があるほど美しいサルです。中国固有種を含む5種類が確認されており、中でも川金絲猴は黄金色の毛並みで「美しいサルの王」と呼ばれます。

特徴的な短い鼻は寒冷地に適応した結果で、その姿から「森の精霊」とも称されます。主食は木の葉や芽などで、冬は樹皮で栄養を補います。

社会性が高く、オス1匹とメス、子どもの群れで生活し、高いコミュニケーション能力を持ちます。

金絲猴は中国の国家一級保護動物で、厳重な保護活動が進められています。個体数は回復傾向ですが、気候変動などの課題も残っています。

この貴重な動物は、生命力の象徴であり、機会があればぜひ実物を見て、自然の奥深さと生命の尊さを感じてほしいと結んでいます。