動物福祉向上へ！千葉市動物公園、ゴリラの健康と幸福を追求する革新的な取り組み

千葉市動物公園は、アニマルウェルフェア（動物福祉）に基づき、ゴリラの健康管理と生態行動の発現を目指した飼育展示場の環境改善に注力しています。

健康管理では、1日6回の給餌のうち3回を非展示エリアで行い、飼育職員との関係構築やトレーニングに活用。栄養計算に基づいた給餌に加え、樹木種の栄養分析も予定しています。

生態行動の発現に向け、採食エンリッチメントとしてボールフィーダーや竹製フィーダーを導入。好奇心を刺激する認知・感覚・空間エンリッチメントでは、毛布やパズルフィーダー、ハンモックを設置しました。クラウドファンディングによる「未来へ紡ぐゴリラプロジェクト」では、屋外展示場への植栽で生態環境の再現を図っています。

環境エンリッチメントとは、飼育下の動物が必要とする刺激や環境要因を加え、本来の行動を引き出し、生活の質の向上を目指すものです。

繁殖への取り組みとして、モンタとモモカのペアリングを段階的に実施。12月17日より「顔合わせ」を開始し、安全性を考慮して春以降の屋外展示場での同居を予定しています。これらの取り組み状況は、今後も公式Xなどで発信されます。