【監査結果】元職員の不正による損害賠償、求償権確保の請求は「却下」

五島市が元職員の故意による不法行為（5,800万円の和解金支出）について、債権保全措置義務違反および求償権確保を求める住民監査請求がありましたが、監査委員は「却下」の判断を下しました。

請求の主な内容は、和解金支出の差し止め、元職員への求償権確保、再発防止策の策定でした。

しかし、監査の結果、請求は法律上の要件を満たしていないと判断されました。

理由として、和解金支出を前提とした財務会計上の行為の違法性・不当性については、議案がまだ議決されておらず、支出が確実と予測できないこと。また、求償権は和解金支払い後に生じるため、現時点での「怠る事実」には該当しないとされました。再発防止策についても、財務会計上の行為・怠る事実に該当しないため、請求は不適法と結論づけられました。