【10月市場動向】野菜・果実・水産・畜産、価格変動と今後の見通しを徹底解説！

10月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量は、夏場の高温影響で上旬は土物中心に少なく、果菜類は高値が続きました。中旬は天候に恵まれ、東北や高原野菜の入荷が増加。下旬も多くの品目で入荷が増え、11月以降も順調な入荷が期待されます。

ニンジンは北海道産中心でしたが、終盤を迎え関東産への移行が進む見込みです。サツマイモは関東産の貯蔵作業により入荷が少なく、高値で推移しましたが、11月中旬頃から増量が見込まれます。

果実では、すだちが冷蔵物の販売開始とともに価格が上昇しましたが、黄化による品質低下で下落しました。ゆずは黄玉の出荷が始まりましたが、小玉傾向と入荷量減が予測されています。

水産物では、アジ、サバ、イワシの入荷量はまちまちで、価格も変動しました。シラス干しは下旬にかけて軟調となりました。

畜産物では、肉牛は月後半にかけて相場が上昇基調となり、11月も堅調が見込まれます。豚は月全体を通して軟調でしたが、鍋物需要から相場は上げ基調に転じる可能性があります。