【画家・平賀亀祐】「一本の釘」を打ち続け、世界へ羽ばたいた不屈の魂

平賀亀祐記念館たよりでは、展示作品の一部入れ替えと、画家・平賀亀祐氏の自伝「一本の釘」からの抜粋を紹介しています。

平賀氏は、「自分が選んだ道一本を、死ぬまで追求すること」をモットーに、「描くことの研究」に励みました。この姿勢こそが、多くの画家と差をつけ、独自の深みに到達できた理由だと語っています。

展示では、「花」「巴里の街並み」「鮭」「人物画の変遷」といったテーマで作品が紹介されています。

1889年三重県生まれの平賀氏は、16歳で単身渡米し、絵画を学びました。36歳で念願のフランスへ渡り、アカデミックな芸術を習得。独自の絵画世界を追求し、材質感や色彩にもこだわった作品は、日本人初のフランス・ル・サロン金賞受賞、レジオン・ドヌール勲章受章につながりました。

記念館では、閲覧用書籍「一本の釘」も用意されています。