【要注意】エキノコックス、知っていますか？犬や人への感染を防ぐ方法

エキノコックスは、人と動物に共通する感染症です。日本では北海道で毎年10～20人程度の患者が報告されています。感染は、エキノコックスに感染したキツネや犬の糞便で汚染された食物や水を摂取することで起こります。

人では主に肝臓や肺に寄生し、数年から数十年後に症状が出ることがありますが、人から人への感染はありません。適切な予防策をとれば、感染の心配はありません。

予防策として、野山から帰宅後の手洗い、野生動物にむやみに触れない、沢や川の生水を飲まない、山菜や野菜、果物などをよく洗って食べる、犬の放し飼いをしない、犬の糞便を適切に処理することなどが挙げられます。

知多半島地域などで野生動物に接触した方、野ネズミを捕食した犬の飼い主は、感染の可能性があるため、かかりつけ医に相談しましょう。犬のエキノコックス感染が心配な場合は、かかりつけ獣医師にご相談ください。保健所でも相談を受け付けています。