北海道 栗山町  公開日: 2025年11月07日

認知症介護の苦悩と家族の闘い:最高裁逆転勝訴が拓いた希望

令和7年9月30日、くりやまカルチャープラザにて、認知症鉄道事故裁判のご遺族である高井隆一氏によるケアラー支援講演会が開催されました。

約150名の参加者は、高井氏が語る認知症発症から7年後の鉄道事故、そしてJR東海からの720万円請求と裁判の経緯に耳を傾けました。第一審では家族の監督責任が問われ、介護に関与するほど責任を問われるという理不尽な判決が下されました。

しかし、家族は控訴し、メディアの報道も後押しとなり、2016年の最高裁で「家族に責任はない」という逆転勝訴を勝ち取りました。この判決は、認知症になっても地域で安心して在宅介護できる礎となりました。

高井氏は、この経験から認知症への理解促進や「認知症ヘルプマーク」の普及に努めており、講演会では「見守り・安心キーホルダー」の作成も発表されました。参加者からは、認知症への理解を深めるきっかけとなった、家族の苦労を再認識した、といった感想が寄せられました。
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認知症鉄道事故裁判のお話、胸が締め付けられるような思いでした。ご遺族の高井さんの、理不尽な状況でも諦めずに闘い続けた強さと、その経験を社会のために活かそうというお気持ちに、深い感銘を受けました。家族の監督責任を問うという判決から、最高裁での逆転勝訴に至るまでの道のりは、多くの人が抱える不安や葛藤を映し出しているように感じます。この判決が、認知症になっても安心して地域で暮らせる社会への礎となったというのは、本当に希望の光ですね。見守り・安心キーホルダーの発表も、具体的な行動として、私たち一人ひとりができることのヒントを与えてくれたように思います。

高井さんのお話、本当に重いテーマでしたけれど、それを乗り越えられて、今度は同じような思いをする人を減らしたいという強い意志を感じました。家族が介護に尽くすことが、逆に責任を問われるなんて、考えただけでも辛いですよね。でも、諦めずに声を上げ続けたことで、社会のあり方を変えるきっかけになったというのは、素晴らしいことだと思います。見守り・安心キーホルダー、私もこういうものがもっと広まってくれると、家族だけでなく、地域全体で支え合えるようになるんだろうなと、しみじみ感じました。講演会に参加されて、色々と考えさせられることが多かったんじゃないですか。

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